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いとしのニーナ 4
![]() | いとしのニーナ 4 (バーズコミックスデラックス) (2010/11/24) いくえみ 綾 商品詳細を見る |
表紙の厚志が好きだ。
こんな高校生男子に息子がなってくれたらいいのに。
救いの4巻。
どうやって終わりにするのかと若干心配していましたが、そこはいくえみさん、さすがです。
きっちり終らせてくれてます。
10代のもやもやした行き場のない感情。
そこそこ幸せで十分という現代の感覚。
アラフォーなのによくわかるよねえ、なんて思う。
だけど、わたしもアラフォーに足を突っ込みかけてる身なので、やっぱり大人が想像する10代の感情に共感しているだけで、実際の今の10代が読んだらどう思うんだろうね。
牛島という悪をどうするか?というのが、難しいところでしたが、まあ、こうするよりほかないかなと。
もちろんレイプという犯罪は、許しがたいことなんだけれど、どんな罪を犯しても、更正する道がどこかにあるわけで、そこを描くのは非常に難しかったと思います。
わたしとしては、納得の解決でした。
「被害者だらけ・・・加害者だらけ・・・」
小さなことから大きなことまで、これが全ての要因ですよね。
うーむ、深い。
とにかく、いくえみさんの描く男の子がいつも好きだなあと再確認。
全然ヒーローじゃない、ちょっとへタレでいい子な厚志がいいんです。
ニーナも本当に美人でかわいんだろうなあというのが、服装から性格からにじみ出ていてよかった。
レイプから始まった衝撃作も、最終的には、いくえみ風味の苦い青春物語として、ステキなものになりました。
満足です。
★★★★
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Comments
「フツー」という言葉
no subject
Wrlzさん
さすがの着眼点ですねえ。
そんな風に分析をしたことは、なかったです。
何気に読んでいるかもしれません。
本来、おかしい言葉なのに何気に読めているところにいくえみさんのすごさがあるのでしょうね。
ほんと、ちょっとお高い本でしたが、上質でしたね。
さすがの着眼点ですねえ。
そんな風に分析をしたことは、なかったです。
何気に読んでいるかもしれません。
本来、おかしい言葉なのに何気に読めているところにいくえみさんのすごさがあるのでしょうね。
ほんと、ちょっとお高い本でしたが、上質でしたね。
No title
こんにちわ
古い記事にあっちもこっちもコメント残しまくりでごめんなさい。
お返事はお気になさずに、ちょもさんに聞いて欲しいだけですから(笑)
最近、何を読んでいいのか迷って、またいくえみさんに逆戻り。
好きだという割にケッコー読み残しがあって、ニーナとカズンを続けて読みました。
やっぱ好きだわーいくえみさん。心にズキズキささります。
やっぱいくえみ男子ツボっす。
ここに書くべきか悩みましたが、二つまとめて、
カズンのシロと茄子川さん、二人とも大好き♪
ニーナの篤志のビジュアルいいすね♪
表紙に篤志のように育ってほしいというちょも様のお気持ち大変よくわかります。
古い記事にあっちもこっちもコメント残しまくりでごめんなさい。
お返事はお気になさずに、ちょもさんに聞いて欲しいだけですから(笑)
最近、何を読んでいいのか迷って、またいくえみさんに逆戻り。
好きだという割にケッコー読み残しがあって、ニーナとカズンを続けて読みました。
やっぱ好きだわーいくえみさん。心にズキズキささります。
やっぱいくえみ男子ツボっす。
ここに書くべきか悩みましたが、二つまとめて、
カズンのシロと茄子川さん、二人とも大好き♪
ニーナの篤志のビジュアルいいすね♪
表紙に篤志のように育ってほしいというちょも様のお気持ち大変よくわかります。
sumomo
sumomoさんへ
お返事が1年後ですみません
まだみてくださってることはないと思いますが。
またぼちぼち更新しようと思いますのでよろしくお願いします
まだみてくださってることはないと思いますが。
またぼちぼち更新しようと思いますのでよろしくお願いします
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Trackback
『いとしのニーナ』第4巻(完結)/いくえみ綾
とりあえず 今 俺らって
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こんなのもいいな?
(外山厚志)
最終巻まで購入して読了。突き刺さるようでもあり、深く染み込んでくるようでもありながら、同時に滑稽さも楽しめる作品だった。第3巻の記事は書いていないけど、第...
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いくえみさんの「言葉遣いの巧みさ」がたまりません。「キモい」とか「フツー」といった言葉の意味を、こんなふうに掘り下げた漫画を、私はあまり見かけた事がありません。私は「ともった」(=「と思った」)が、いくえみさんが使う台詞の中で、隠れた名言だと思っています。『いとしのニーナ』では使われていませんが、『かの人や月』や『彼の手も声も』にさりげなく出てくる「ともった」の使い方は秀逸です。
初出が「webスピカ」という電子媒体だった反動からか、紙質などの装丁に凝っているのも良いですね。「お金を出させて本を買わせる」ということの意味を、出版社が真剣に考えているように感じられます。