マンガ日和
マンガの感想を綴ってます ネタバレ注意
| HOME |
ドミノ
![]() | ドミノ (マーガレットコミックス) (2010/10/25) 山口 いづみ 商品詳細を見る |
ドミノは、別マで3回連載でした。
そのときに読んで、小粒だなあと思いましたが、通して読んでもその印象は変わらず。
山口さんは、たまにとてもいいものを描くので、好きな作品もあるんです。
なので、他の収録短編が楽しみで読んだんですが・・・・。
中学生の話と男の子の子どもの話だったんですよ。
がっかりです。
中学生の話は、おばちゃんにはちときつい。
共感できないんですよねえ。
中学生でバス通学とかあるの?とまず疑問に思ってしまった。
地方によっては、あるのかもしれませんけど、田舎だっていう設定があるわけでもない。
設定を中学生にした意味があまりなかったですよ。
山口さんは、もっと魅力的な男の子を描けたらヒットすると思うんです。
現実に確かにいそうな男の子もいいんだけど、やっぱりいそうでいないキラキラ男子を描かないと別マでは生き残っていけないんじゃないでしょうか。
★★
スポンサーサイト
ビターチョコレイト
![]() | ビターチョコレイト (マーガレットコミックス) (2004/06/25) 山口 いづみ 商品詳細を見る |
最近、いくえみさんの「潔く柔く」をまた読み返しているので、あんな完成度の高いマンガのあとに読むと、このマンガの稚拙さが目について目について・・・。
そりゃ30年以上漫画を描いてる人と、出始めの人と比べちゃかわいそうなんですけどね。
でも、買う人が払うお金は同じ値段なわけで、単行本にするマンガのレベルを上げて欲しいと思いましたね。
単行本にしてもらえないマンガもあるべきですよ。
表題作だけが、まあまあおもしろかったです。
ありがちな漫画でしたが、ただわたしの好きなパターンでした。
★★
ハルフウェイ
![]() | ハルフウェイ (マーガレットコミックス) (2009/02/25) 山口 いづみ北川 悦吏子 商品詳細を見る |
北川悦吏子さんが初監督したらしい映画のコミカライズです。
成功じゃないですか?
わたしは映画が観たくなりましたよ。
付き合ってる二人が進路で揺れる。
彼に東京に行ってほしくないけど、笑って見送りたいけど、ついていく勇気もない。
そもそも自分のことをずっと好きでいてもらえる自信もない。
かわいいお話でした。
DVDをレンタル探しに行っちゃいましたよ。
新作だったので、もう少し待ちます。
ただね、山口さんちょっと迷走しちゃってるのかなあ?
絵が(特に女の子)高野苺さんの絵に似てきちゃってるのね。
多分、センスとかも似てるんだと思うんだけど、高野さんのほうが頭ひとつ抜き出ちゃったので、もうちょっと違う方向でオリジナルなものが作れるようになったら、連載とかさせてもらえるんじゃないかしらねえと思いますよ。
がんばってほしいです。
★★★
恋愛幸福論
![]() | 恋愛幸福論 (マーガレットコミックス) (2006/06/23) 山口 いづみ 商品詳細を見る |
「アカンサス」で気に入った山口いづみさん。
この短編集もよかったですよ。
「恋愛幸福論」で主役だった女の子の友だちが、「恋愛理想論」では主役。
どちらも付き合っている恋人たちのお話。
付き合うまでよりも付き合ってからの話のほうが難しいと思うのですが、よくできてます。
とくに「恋愛理想論」がよかった。
男の子が優しくてね。
女の子も健気でかわいくてね。
ちょっと涙ぐんじゃいました。
デラマや別マで描かれているわりには、今どきな感じの高校生たちが多いですね。
中学生でピアスって!
しかも学校にしてくるなんて、おばちゃんには考えれませんが・・・・。
姿形は、ともかく、心根は別マらしいピュアなところが好きですよ。
★★★
アカンサス 全2巻
![]() | アカンサス 1 (マーガレットコミックス) (2008/01/25) 山口 いづみ 商品詳細を見る |
拾い物でした。
期待できる作家さん発見です。
「アカンサス」は、高校生の女の子の思春期の葛藤と言いますが、若気の至りなんだけれど、大なり小なりみんなきっと通る道ですかね。
ある意味大人になるための儀式的な話だと思いますね。
もう、大人になってしまったわたしは、あえて読みたい内容じゃありませんが、10代だったら共感できるものがあると思います。
本編よりも、併禄されている短編集が好きだったのです。
1巻の「青く、ふたつ」。
バンドマンを目指す男の子とその彼女の話。
18歳のときと、大人になった23歳の2編。
男の子ひとりだけが才能を認めれられて、全部捨てて(彼女とも別れて)デビューして成功するんですが、そのありがちな展開の中に、お互いがお互いをとても大事だったエピソードが効いていて、胸がキューッとなるんですよ。
2巻の「ノイズ」と「water palette」もお付き合いしてその後のお話なんですが、付き合っているということの不安な感じの描写が秀逸です。
とてもよく考えられている感じがしましたねえ。
他の作品も読んでみたいです。
★★★★
| HOME |