マンガ日和
マンガの感想を綴ってます ネタバレ注意
箱庭へブン 1
![]() | 箱庭ヘブン(1) (Be・Loveコミックス) (2013/01/11) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
最近少女マンガ家もフリーになる方が多いですよね。
いろんな雑誌で描かれてる。
だから、えっ?いつの間に?みたいなことがよくあります。
羽柴さんちょっと大人向けマンガが読めてうれしいです。
1軒の家にいろんな事情の人が住んでいる。
この先もかなり楽しみです。
若い頃の方が作品数が少なかったですよね。
ついに働き盛りか!
★★★★
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私日和 3
![]() | 私日和 3 (マーガレットコミックス) (2011/08/25) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
オムニバスですので、いつ終ってもいいんですけど、3巻ぐらいで終るのが妥当ですねえ。
掲載誌が廃刊?になったのも大きいのかなと思いますけれど。
3巻は、ちょっとね、「これで終り?」みたいな印象のお話が多かったです。
他に彼女がいるとは!
最後までどうにもならないとは!
がっかりしましたが、ある一片だけを切り取ったと思えば、これでいいのかもしれない。
2人の物語は、まだ続いていくんだと思えば・・・・・苦し紛れだな。
羽柴さん、別マで連載してほしいなあ。
★★★
宵待ちブルー
![]() | 宵待ちブルー 羽柴麻央選集 (羽柴麻央選集) (マーガレットコミックス) (2010/09/24) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
さすがの羽柴さん。
読んだことがあるものも収録されてましたが、未収録作品がどれもよかった。
「ネバーランド」
よくある幼馴染みもので、特にひねりもないんですが、男の子がかっこいいのね。
それだけですけど。
「マブタノヒト」
これは、好きですねえ。
視点を最後に女の子に持ってくる構成もいい。
普通の男の子と女の子の普通の気持ち。
共感できると思います。
「宵待ちブルー」
中学生という設定が、若干つらいけれども、かわいらしいですね。
「ソラミミ」
兄弟ものは、余り好きじゃない。
でも、1冊の中にこういう話があるといいよね。
羽柴さんのふり幅の大きさがよくわかる。
「光のテーマ」
一番好きでした。
これも、男の子がかっこよくて笑
別冊YOUに掲載されたということで、設定年齢が高めなのもよかった。
羽柴さんは、王道のテーマに切なエッセンスを投入して自分らしさを出すのがうまい。
空気がある。
代表作はないけど、稀有な作家さんです。
★★★★
私日和 2
![]() | 私日和 2 (マーガレットコミックス) (2010/05/25) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
静かに心にじーんときます。
3編の短編を収録。
そのうちふたつが繋がってました。
しかもとてもいい繋がり方。
「ありあけの月とダンス」
出生の秘密をさぐるべく、叔母のもとへ行く男の子。
叔母が自分の本当の母親じゃないのか?という疑問を解消するために。
事実その通りなんだけれど、その明かされ方、明かすまでの二人の時間がとてもいいのです。
悲しい事実に幸せも感じ取れるいいお話でした。
「ブルーブルーバード」
叔母である朱が、男の子を産むことのなるだろうまでの高校時代の話。
湧ちゃんがかっこいいです。
親子関係も突き刺さるものがある。
そこから自由を求めていく思春期の葛藤が、切ない。
ふたりで駆け落ちして、そのあとどうやって過ごしたのか、とても気になるけれど、なんとなく数年はしあわせに自由に暮らせたんだろうなと「ありあけの月とダンス」で思わせてるのですよ。
だから、現実的にどうやって生活していたのか?なんてことはどうでもいいなと。
苦労したろうけど、二人だったらよかったね、きっと、と思います。
この2編がこの順番であることがとてもよかったですね。
過去があとに描かれることで、より引き立ってました。
「だるまさんがころんだ」
かわいいお話でした。
これも男の子がよかったわ。
魅力的な男の子が描けるってことは、とても重要なポイントです。
★★★★
片恋物語
![]() | 片恋物語 (マーガレットコミックス) (1997/07) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
羽柴さんの初期の短編集です。
久しぶりに読み返しましたが、いいですよ。
絵が、時代を感じますが、問題なしです。
「片恋物語」
お互いが、自分以外に好きな人がいるんだと誤解している二人の話。
お互いが持っている写真によく見ると、お互いが写っているというのがかわいらしいです。
「クローバー日記」
卒業直前の先輩を好きになる話。
「卒業前に好きな女なんか作りたくなかった」というセリフがいいです。
高校生が今の時期に読むといいですよねえ。
「しんしんと」
なんでも名前を書くという設定がいいです。
「お子様ランチ」
ふたりがつく、小さな嘘がかわいらしい。
どれも、設定の小技が効いていて、楽しめます。
★★★
私日和 1
![]() | 私日和 1 (マーガレットコミックス) (2009/06/25) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
最近流行ってる?少しづつ繋がっているオムニバスストーリーです。
全部で4話入っていますが、一番好きだったのは、2話目。
好きな男の子には、とても好きな人がいて自分の気持ちは全く届かない。
その切なさがよかったです。
同じタイミングでお互いが好きになるなんてことは、ほとんどないわけです。
みんなどちらかが先に好きになって、その気持ちがちょっとづつ相手届くようになって、相手も自分のことをちゃんと見てくれるようになり、それが、好きになってもらえたり、もらえなかったりするわけで、その辺の普遍性がいいなあと思いました。
ほか3編は、ラブストーリーというよりも、女の子の友情ものだったり、ラブの一歩手前の段階だったりで、おもしろいけれど、物足りないなという感じです。
でも、羽柴さんの描く独特の切ない雰囲気は、とても好きです。
★★★
春を待つ人
![]() | 春を待つ人 (マーガレットコミックス) (2002/08/23) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
また羽柴さん。
もちろん短編集なのですが、中盤以降の1冊の半分ぐらいを占める、長めのお話にラブがなく残念。
羽柴さんのよさは、片想いの切なさにあるのです。
そういう意味では、表題作は秀逸。
どうしてもあきらめられない気持ち。
男がちょっとずるいんだけど、でもハッピーエンドだからよしとする。
★★★
月と太陽が出逢う日
![]() | 月と太陽が出遭う日 (マーガレットコミックス) (2001/09) 羽柴 麻央 商品詳細を見る |
羽柴さんは、別マの「谷川史子」と言う感じでしょうか。
短編の名手。
友だちな男の子を好きになってしまう女の子たち。
向こうには気がないってわかってるのが、切ない。
でもね、ちゃんと男の子は振り向いてくれるのだけど。
3編ともそういう感じのお話でした。
ワンパターンのようで、ワンパターンじゃない。
ちゃんとひねりがあるのが素晴らしいです。
★★★